
こんな方に向けた記事です
- MT4のターミナルの使い方を知りたい
- ターミナルでよく見ておくべき項目を知りたい
- FX自動売買初心者でMT4がよく分からない
本記事ではMT4の中でも重要となってくる「ターミナル」の見方や用語を解説していきます。
このターミナルにて「日々の損益の確認や証拠金の確認」「ポジションの手動決済(利確・損切り)」「今現在、資金に余裕があるのか・ないのか?」などを確認したり・実行したりしていきます。
ターミナルの見方や用語を理解しておくことはFXを行う上で非常に重要となってきますので是非、学習していってください!

ターミナル以外のMT4の名称や見方はこちらの記事を御覧ください。
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【FX自動売買EA】超簡単!MT4の見方を分かりやすく解説
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ターミナルとは?
MT4の下部部分にあるのが「ターミナル」です。
「ターミナル」は、ポジションを整理したり残高や証拠金を確認するのに使用していく場所です。
「ターミナル」には12種類のタブが設置されています。
- 取引
- 運用比率
- 口座履歴
- ニュース
- アラーム設定
- メールボックス
- マーケット
- シグナル
- 記事
- ライブラリ
- エキスパート
- 操作履歴
この中で重要になってくるのは「取引」タブです。(その他のタブはほとんど使用しません)
もしターミナル画面を閉じてしまったり開いていない場合は、MT4の画面の上から「表示」→「ターミナル」→「取引」と進んで表示させます。
「取引」タブをクリックすると下記が表示されます。
- 注文番号
- 時間
- 取引種別
- 数量
- 通貨ペア
- 価格
- 決済逆指値(S/L)
- 決済指値(T/P)
- 価格
- 手数料
- スワップ
- 損益
- 残高
- 有効証拠金
- 必要証拠金
- 余剰証拠金
- 証拠金維持率
1つずつ用語の意味を解説していきますので是非参考にしてください。

重要項目に関しては、日頃から重点的にチェックするようにしてください。
MT4:ターミナルの用語説明
注文番号
「注文番号」は、MT4によって自動的に割り当てられます。
この番号は特定の注文についてブローカーに問い合わせる際に必要となります。
ただほぼほぼ使いませんので「こんなのあるんだなー」程度で大丈夫な項目です。
時間
「時間」はその名の通り、ポジションを持ったときの時間を確認することができます。
こちらも必要があれば確認する程度です。
取引種別
「取引種別」は、保持しているポジションが「買いポジション(buy)」なのか「売りポジション(sell)」なのか確認することができます。
「取引種別」は以下の6つに分類されます。
- Buy:買い
- Sell:売り
- Buy limit:指値買い
- Buy Stop:逆指値買い
- Sell limit:指値売り
- Sell stop:逆指値売り
FX自動売買の場合は、自動でエントリーしますので「買い(buy)で入ったんだな~」とか「売り(sell)で入ったんだな~」というふうに確認するときに使います。
画像の場合は、現在「売りポジション(sell)」を3つ持っているということになります。
数量
「数量」は、保持しているポジションのロット数(数量)を表しています。
画像の場合は、現在「売りポジション(sell)」を3つ持っており、そのうち「0.01ロット」を1つ「0.02ロット」を2つ持っているということになります。
通貨ペア
「通貨ペア」は、保持しているポジションの通貨ペアを表しています。
画像の場合は、「USD/JPY(ドル円)」の通貨ペアで「売りポジション(sell)」を3つ持っており、そのうち「0.01ロット」を1つ「0.02ロット」を2つ持っているということになります。
価格
「価格」は、ポジションを所持・エントリーした時の価格が表示されています。
画像の場合は、それぞれ113.897円、113.896円、113857円の時に売り(sell)でエントリーしたということが読み取れます。
決済逆指値(S/L)
「決済逆指値(S/L)」は、ストップロス(損切り)を設定されている場合に表示される値です。
「決済逆指値(S/L)」とは?
ストップロスの名の通り、損切りのために使われる設定です。
「決済逆指値(S/L)」を設定しておくことにより、「買いの場合」は現在のレートが決済逆指値(S/L)を下回ったときにその時点で取引が成立し、売りの場合は、現在のレートがS/Lを上回ったときに取引が成立します。
もし「決済逆指値(S/L)」が設定されていない場合は0と表示されます。
少しむずかしいと思いますが、要は「今のポジションよりもこれだけ相場が逆行した場合、自動的に決済して損切りするように事前設定しておくことができる」「損失を拡大させないために設定しておく」ということですね。
FX自動売買の場合は、あまり使わないですので知識程度に頭に入れておいてください。
決済指値(T/P)
「決済指値(T/P)」は、テイクプロフフィット(利確)が設定されている場合に表示される値です。
「決済指値(T/P)」とは?
こちらは先程の「決済逆指値(S/L)」とは逆で、利確のために使われる設定です。
「決済指値(T/P)」を設定しておくことにより、「買いの場合」は現在のレートが決済指値(T/P)を上回ったときにその時点で取引が成立し、売りの場合は、現在のレートが決済指値(T/P)を下回ったときに取引が成立します。
もし「決済指値(T/P)」が設定されていない場合は0と表示されます。
要は「相場が「決済指値(T/P)」を設定したポイントを超えた場合、自動的に決済して利確するように事前設定しておくことができる」「利益を確定させるために設定しておく」ということですね。
FX自動売買の場合は、あまり使わないですので知識程度に頭に入れておいてください。
価格
こちらの「価格」は、保持しているポジションの現在の価格が表示されています。
画像の場合は、それぞれ113.897円、113.896円、113857円の時に売り(sell)でエントリーしたポジションの現在の価格が113.433円ということになります。
手数料
「手数料」は、証券会社からスプレッドとは別に差し引かれる取引手数料を表しています。
基本的に「0円」ですので、気にしないで大丈夫です!
スワップ
「スワップ」は、2国間の金利差のことを指しています。
原理としては、金利の高い通貨を買えばスワップを受け取り、金利の高い通貨を売ればスワップを支払うことになります。
つまり買いのポジション(buy)を持っていればスワップを受け取り、売りのポジション(sell)を持っていればスワップを支払うことになります。
各国の金利状況によっては、スワップが「受け取り」から「支払い」になったり、買いポジション(buy)と売りポジション(sell)の両方が支払いになったりすることもあります。
画像の場合は、スワップは全てマイナスでありマイナス分が引かれて損益に表示されています。
逆にプラスの場合は、プラス分が足されて損益に表示されます。
「今スワップはどれくらいなのかな?」って確認する時に見ます。
損益(重要)
「損益」は、保持しているポジションの損益結果を表しています。
画像の場合は「+3.61円」「+7.21円」「+6.60円」の3つ合計で17.03円の利益が出ていることが分かります。
マイナスの場合は「-」で表示され、損失(含み損)が出ているということになります。
ここは「ターミナル」の取引タブの中で、一番確認頻度が高いところです!
ポジションの手動決済(損切り・利確)を行える
また「損益」ではポジションの手動決済(損切り・利確)が行うことができます。
手動決済(損切り・利確)の方法は下記記事を御覧ください。
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【FX自動売買】ポジションをMT4で手動決済する方法(PC・スマホ)
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残高(重要)
残高(証拠金)は「現在のキャッシュ(お金)」を表します。
例えば100万円を最初に入金した場合は、100万円と表示されます。
運用して2万円プラスになれば、102万円と表示されます。
画像を例にすると現在「4999999円のキャッシュ(お金)が入っている」ということになります。
表記は
日本円口座の場合は 「円」
ドル口座の場合は「ドル」
で表記されます。
残高(証拠金)はよく確認しますので、理解しておいてください。
有効証拠金
有効証拠金は「今あるお金を全てまとめてどれくらい使えるのか?」ということを示した指標となります。
計算式は
「残高」+「クレジット(入金ボーナスなどがある場合)」+「現在の含み損益」
で表します。
例えば残高(証拠金)が100万円、クレジット(証券会社のボーナスのことです)なし、現在の含み益が50万円出ている場合は「100万円+0円+50万円=150万円」が有効証拠金として表示されます。
逆に含み損が50万円出ている場合は「100万円+0円-50万円=50万円」が有効証拠金となります。
必要証拠金
必要証拠金は「今持っているポジションはいくらあれば購入できるのか?」ということを示した指標となります。
計算式は
「約定レート」×「取引通貨単位」×「数量」÷「最大レバレッジ」
で表します。
例えば下記の場合。
・ドル円の為替レートが110.00円の時にエントリー
・証券会社はXMのスタンダード口座で1ロット(10万通貨)の量を取引
・最大レバレッジ888倍
「約定レート110.00」×「取引通貨単位10万通貨」×「数量1ロット」÷「最大レバレッジ888倍」=12,387円
この場合の有効証拠金は12,387円ということになります。
つまり、ドル円110円で1ロット(10万通貨)を最大レバレッジ888倍で取引するには、最低でも12,387円の残高(証拠金)が必要になるということを指しています。
計算式など少しややこしい話でこんがらがってしまっている方が多いと思いますが、覚える必要はありません。
「そういった数値を表しているんだな」と頭の片隅に入れておくだけで大丈夫です。
余剰証拠金
余剰証拠金は「取引に使える有効のお金から今持っているポジションの金額を差し引くとどれくらいの余剰があるのか?」ということを示した指標となります。
計算式は
「有効証拠金」-「余剰証拠金」
で表します。
例えば有効証拠金が100万円で、現在の必要証拠金が30万円だった場合は「100万円-30万円=70万円」となり、残り70万円以内で追加取引が可能ということを指します。
「あと余裕がどれだけあるのか?」ということを表している数値なんですね。
証拠金維持率(重要)
証拠金維持率は「現在の自分の資金から、購入するための金額を差し引いたときのパーセンテージを求めたもの」となります。
この証拠金維持率が高ければ高いほど「余裕がある」ということを指し、低くなるほど「余裕がない」ということを指します。
証券会社によってロスカット(強制決済)の値は違いますが、20~100%を下回ってくるとロスカット(強制決済)となります。
証拠金維持率は、現在どれだけ自分に余裕があるのかを見定めるための非常に重要な指標ですので必ず覚えておきましょう。
計算式は
「有効証拠金」÷「必要証拠金」×「100」
で表します。
例えば下記の場合。
・有効証拠金100万円
・ドル円の為替レートが110.00円の時にエントリー
・証券会社はXMのスタンダード口座で1ロット(10万通貨)の量を取引
・最大レバレッジ888倍
「有効証拠金100万円」÷「必要証拠金12,387円(10万通貨×110円÷888倍)」×100=8072.97%
この場合の証拠金維持率は8072.97%ということになります。
証拠金維持率の目安
証拠金維持率の1つの目安としては下記のとおりです。
1000%まで:十分余力がある
1000%割ってきたら:まだ余力はあるが対策を考え行っていく必要がある
500%:危険領域突入
証拠金維持率が危うくなってきた場合は、下記の対策をしていきましょう。
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最後に
以上、「MT4のターミナル画面の見方を詳しく解説」でした。
ポイントまとめ
◆ターミナルの中でよく使用するタブは「取引」タブです。(その他はあまり使用しません)
◆「取引」タブで日頃よく確認する項目は「取引種別」「数量」「通貨ペア」「スワップ」「損益」「残高」「証拠金維持率」です。
◆特に重要になってくるのが「損益」「残高」「証拠金維持率」です。
◆中でも「証拠金維持率」はロスカット(強制決済)の基準となる値ですので常に確認しましょう。
まとめると上記のとおりとなります。
ターミナルの取引タブには非常に多くの項目が表示されていますが、日常的に確認したり使用したりする部分は限られていますので、まずはそのポイントを抑えていけば大丈夫です。
日常的にMT4に触れていれば自然と覚えていきますので、できれば毎日MT4を確認するようにしましょう!
ターミナル以外のMT4の名称や見方はこちらの記事を御覧ください。
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