
こんな方に向けた記事です
- 自分のPCでFX自動売買EAを稼働させたい
- FX自動売買EAの設定・設置方法を教えてほしい
基本的にFX自動売買を稼働させる場合は、VPSを使用するのが最もポピュラーな方法ですし、そちらを強く推奨します。
ただやはり中には「VPS代金を浮かせたい・・・」「自分(自宅)のPCでFX自動売買を稼働させたい」という方もいると思いますので、解説をしたいと思います。
「VPSを利用してMT4を設置・FX自動売買を稼働させる方法」は下記記事にて解説しておりますので参照してください。
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【徹底解説】MT4にFX自動売買を設定・設置してEAを稼働させる方法
続きを見る
自分(自宅)のPCにMT4を設置する注意点
VPSを使用せずに自分(自宅)のPCにFX自動売買を稼働させたい場合は、必ず頭に入れておくべき注意点があります。
- 24時間電源をつけっぱなしにしておく必要がある
- それによるPCの劣化・故障
- 停電リスク
- ネット回線の途切れ
- 予期せぬソフトウェア更新
- 間違ってシャットダウン
特に普段遣いのPCでFX自動売買を稼働させる場合は、負荷の高い作業を行った場合きつくなることも考えられます。
また専用として使用される場合でも、FXの市場が閉じている土日以外24時間ずっと電源をつけっぱなしにしておかないといけないので、PCの劣化・故障にも繋がります。
そして「停電リスク」「ネット回線の途切れ」「間違ってPCの電源を切ってしまう」「よきせぬソフトウェア更新」などによって、電源やネット環境が切断されてしまう可能性もあります。
電源を切ったり・ネット環境が切断されてしまうと、FX自動売買が機能しなくなりますので大きな損失を生んでしまうというリスクが出てきます。

VPSが分からない方は下記記事「VPSって何?」にて詳しく解説しておりますので確認してください。
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FXで使用する『VPS』とは何?そのメリットを分かりやすく解説!
続きを見る
どうしてもVPSを使用したくない・自宅のPCで試したいという場合は「電源を切らないこと(市場が閉じている土曜日・日曜日は切っても大丈夫です。)」「ネット回線を切断しないこと」などに十分注意して稼働させるようにしてください。

自分のPCにMT4を設置する場合は、リスクが高いということをきちんと理解しておきましょう。
ちなみに私も一度だけ自宅のPCにFX自動売買を設置してみたことがあるのですが・・・
- ずっと稼働させておかないといけないのでPCへのダメージが気になった
- 寝室にPCを設置していたのでファンがずっと回っている音がうるさかった
- 電源が落ちていないか・ネット回線が切断されていないか頻繁に確認して落ち着かなかった
これらの理由ですぐに断念しました。
自分自身の経験からもFX自動売買を稼働させるのであれば、やはりVPSを利用するのが一番良いです。
自分のPCにMT4を設置する場合
「自分のPCに自動売買を設置する」場合、最初に自身のPC上にMT4をダウンロードしていきます。
今回はXMのMT4をダウンロードしていきます。検索窓に「XM MT4」と入力して証券会社のMT4ダウンロードページに飛んでください。
今回は一番有名な海外証券会社XMのMT4をダウンロードしていきますが、他の証券会社のでも基本的には同じです。 「証券会社名 MT4」と検索すると各証券会社のMT4ダウンロードページが表示されますので他社の場合は、そちらからMT4をダウンロードしてください。
「ダウンロード」をクリック。
「次へ」をクリック。
ダウンロードが終わったら「完了」をクリック。
完了するとMT4が自動的に立ち上がってきます。MT4にログインするには、口座を作成した際の「MT4ID」と「サーバー番号」が必要です。
例えばXMの口座を作成した際には「XMTradingへようこそ-お口座の詳細」という件名のメールが登録したメールアドレス宛に届いていますので確認しましょう。(他の証券会社であっても必ず届いていますのでメール内を確認しましょう。)
そちらに記載してある「MT4ID」と「サーバー番号」を確認してください。
まずは「サーバーを選択」していきます。先程確認した「サーバー番号」と一致する項目を探してクリックし「次へ」。
赤枠で囲んだ部分に「ログイン(MT4のID)」と「パスワード(登録した際、自身で決めたパスワード)」を入力し「OK」をクリックします。
ログインできました!

表示されているチャートを全部閉じる
MT4のダウンロードとログイン、自動売買ファイルのコピーが終わったら、MT4上に表示されているチャートを一旦全て「×ボタン」をクリックし閉じましょう!
チャートをすべて閉じたら「ファイル」→「新規チャート」をクリック。
自動売買に対応する通貨ペアを選択してください。(ここは各自動売買によって扱う「通貨ペア」が違いますので仕様書を確認して選択しましょう)
こんな感じで通貨ペアを選択しチャートを表示させます。(画像はUSD/JPY)
自動売買が複数の通貨ペアに対応している場合は、同じことを繰り返して対応する通貨ペアのチャートを表示させます。
今回使用するビーストEAは「USD/JPY」「EUR/USD」の2通貨に対応しているので、「USD/JPY」「EUR/USD」を表示させました。
チャートを表示させたら「ウィンドウの整列」をクリックしてチャートを整列させましょう。
これでチャートがバランス良く配置されました。
⑥時間足の設定を行う
次に「時間足」の設定を行っていきましょう。
時間足は各自動売買によって異なります。ですので対象の自動売買の仕様書を確認して「何分足に対応しているのか」をチェックしてください。
下記の画像では通貨ペアの横に「H1(1時間足)」と表示されています。今回設定していく自動売買は「M5(5分足)」ですのでこちらを5分足に変更します。
まずは対象のチャートをクリックします。
赤枠箇所に表示されている時間足の「M5(5分足)」をクリックします。
同じように他の通貨ペアも時間足を確認し、変更が必要であれば同じ要領で変更していきましょう。
対象のチャートをクリックします。
対象通貨をクリックし「M5(5分足)」を選択すればOKです。
ちゃんと反映されている場合は通貨ペアの横の数字が設定した時間足となっているはずですので確認しましょう。画像は両通貨とも「M5(5分足)」となっていますのでOKですね!
⑦エキスパートアドバイザを確認する
続いて「エキスパートアドバイザ」を確認していきます。
「ツール」→「オプション」の順にクリック。
オプションを開いたら①「エクスパートアドバイザ」タブを選択し、②「自動売買を許可する」と③「DLLの仕様を許可する」にチェックマークが入っているか確認しましょう。
チェックが入っていない場合はチェックを入れて、④「OK」をクリックします。
これで基本的な設定は終了です。一旦右上の「×」ボタンをクリックしMT4を閉じましょう。
MT4にFX自動売買を設置して稼働させる
続いては、MT4にFX自動売買を設置して稼働させていきましょう。
①FX自動売買のファイルをインストールする
まずは自動売買を自身のパソコンにダウンロードします。
今回は私達が提供している「ビーストEA」という自動売買で解説していきます。(他のEAでも同じです)
「ファイルを保存」します。
保存した自動売買ファイルを展開していきます。
ファイルの上で右クリックを行い「すべて展開」をクリック。
「展開」をクリック。
展開した自動売買のファイルをダブルクリック。
自動売買のアプリケーションが表示されるので、こちらもダブルクリックします。
「NEXT」をクリック。
「I accept the agreement」にチェックを入れて「NEXT」をクリック。
「Finish」をクリック。
MT4を再度立ち上げ自動売買を設定する
最後にMT4を再度立ち上げ自動売買を設定していきます。
MT4をダブルクリックし立ち上げましょう。
左サイドに表示されている「エキスパートアドバイザ」左側に表示されている「+」をクリックし、先程展開した自動売買が入っているか確認してください。
まずは「USD/JPY」のチャートに自動売買を設定していきます。
「①対象のチャート」をクリックしたら、「②自動売買」をダブルクリックします。
すると「Expert」の表示が出ますので「全般」をクリック。
「①自動売買を許可する」「②DLLの使用を許可する&外部エキスパートの使用を許可する」にチェックマークが入っているか確認を行い、「③OK」をクリックします。
続いて「パラメーターの入力」をクリック。
ここでは「ロット数」を設定・入力していきます。
こちらも各自動売買によって「証拠金に対してのロット数の推奨値」が異なってきます。ですので各自動売買の仕様書を確認の上、正しいロット数を設定してください。
ちなみに「ロット数」は非常に重要な項目です。この数値を間違えると大きな損失を生む場合がありますので間違いのないように設定してください。
今回はロット数を「0.1」に変更しました。間違いなければ「OK」をクリックします。
すると自動売買を設定した通貨の右上に「顔マーク(通称ニコちゃんマーク)」が表示されます。
この「顔マーク」が笑っていれば自動売買が正しく設定されている意味になります。
複数通貨ペアがある自動売買の場合は先程と同じように設定を行っていきます。ただし2通貨目の設定に関しては1箇所のみ異なる点がありますので注意してください。
まずは1通貨目と同じように「①対象のチャートをクリック」→「②自動売買」をダブルクリックします。
すると「Expert」の表示が出ますので「全般」をクリック。
「①自動売買を許可する」「②DLLの使用を許可する&外部エキスパートの使用を許可する」にチェックマークが入っているか確認を行い、「③OK」をクリックします。
続いて「パラメーターの入力」をクリック。
1通貨目と同じく「ロット数」を変更し設定していきましょう。
続いて2通貨目以降の設定を行う場合は「マジックナンバー」の数値も変更していく必要があります。
2通貨目以降はマジックナンバーを既に設定した通貨ペアと被らない数値を入力しましょう。
他の通貨と被らなければマジックナンバーはどんな数字を入力しても大丈夫です。今回は分かりやすいように「1」と入力しておきます。変更したら忘れずに「OK」をクリック。
「顔マーク(ニコちゃんマーク)」が笑っていればOKです。
設定した通貨ペアのニコちゃんマークを確認しておきましょう。

自動売買を稼働するにあたって注意すること
自動売買を設定して稼働させる場合は、下記項目をしっかりとチェックしておきましょう。
◆「ロット数」が間違っていないか確認する
◆「マジックナンバー」が他の通貨と被っていないか確認する
◆MT4は開いたままにしておく
「ロット数」が間違っていないか確認する
自動売買の設定を行う際にもっとも気をつけるべきは「ロット数」の設定です。
このロット数の設定を間違ってしまうと、とんでもない損失を生んでしまい一気にロスカットになる危険性があります。
各自動売買には仕様書が存在し「推奨ロット数」が記載されているはずです。
「推奨ロット数」は使用する自動売買によって異なってきますし、証拠金(運用資金)によっても変化してきます。
必ず使用する自動売買の仕様書を確認し適切なロット数を設定するようにしましょう。
また設定を行った場合、右上の「×」で閉じてしまうと設定が保存されません。必ず「OK」をクリックするようにしてください。

「マジックナンバー」が他の通貨と被っていないか確認する
2通貨目以降の通貨ペアに自動売買を設定する場合は、マジックナンバーは必ず変更するようにしましょう。
マジックナンバーは他の通貨ペアと数字が一緒にならなければOKです。
またマジックナンバーはどの通貨ペアに何の数字を設定したのか念の為「メモ帳」などに保存しておくことをおすすめ致します。
なぜならなんらかの影響で自動売買のマジックナンバーがリセットされてしまうことがあるからです。
例えば自動売買がその通貨ペアのポジションを保持していたときに、マジックナンバーがリセットされてしまうと自動売買の管理下から外れてしまい、利確なども一切されないということが起こってきます。
そんなときにマジックナンバーを覚えておけば、すぐに再設定することができ所持しているポジションに対して自動売買がきちんと反応して利確などを行ってくれます。
ですので「どの通貨に何番のマジックナンバーを設定したのか」きちんとメモしておきましょう。
MT4ウィンドウは開いたままにしておく
FX自動売買を稼働させる場合、MT4は開いたままにしておく必要があります。

もし邪魔だなと感じた場合は「最小化」をクリックしMT4を最小化しておけばOKです。
「最小化」しておけば、タスクバーでMT4は開いたままとなります。元に戻したい場合はクリックすればOKです。

MT4を閉じてしまうとFX自動売買が稼働しませんので必ず閉じないようにしてください。
上手く稼働しない場合はここをチェックしましょう。
設定を行っても自動売買が稼働しない場合は、下記項目をチェックしましょう。
◆「自動売買のオンオフ」が「オン」になっているか確認する
◆「自動売買を許可する」「DLLの使用を許可する&外部エキスパートの使用を許可する」にチェックマークが入っているか確認を行う
◆「時間足」が正しく設定されているか確認する
「自動売買のオンオフ」が「オン」になっているか確認する
他の設定が正しく行われているのに「顔マーク」が笑っていない場合は、MT4の「自動売買のオンオフ」を確認しましょう。
笑ってない状態
(自動売買が稼働していません)
笑っている状態
(自動売買が稼働している状態)
画像のように「自動売買のオンオフ」が赤マークで「×」となっている場合は「自動売買がオフ」となっています。この状態では自動売買が稼働しません。
自動売買を稼働させたい場合は「自動売買のオンオフ」をクリックし「自動売買をオン(緑マーク)」に変更すればOKです。

「自動売買を許可する」「DLLの使用を許可する」「外部エキスパートの使用を許可する」
「自動売買を許可する」「DLLの使用を許可する」「外部エキスパートの使用を許可する」にチェックマークが入っているか確認しましょう。

「時間足」が正しく設定されているか確認する
最後に「時間足」の設定です。
この「時間足」の設定は結構ミスが多い箇所です。
各自動売買によって時間足は異なってきますので、使用する自動売買の「仕様書」を確認の上、必ず適切な「時間足」を設定するようにしてください。
最後に
以上「VPSを使用せずに自分のPCにMT4を設置・FX自動売買を稼働させる方法」でした。
冒頭でも記述しましたが、FX自動売買を安全に稼働させるには「24時間常に電源が入っている(市場が閉じる土日以外)」「常にネットにつながっている」という状態が必要です。
自分のPCにMT4を設置・FX自動売買を稼働させる場合は、リスクがあることを必ず頭に入れておいてください。
- 24時間電源をつけっぱなしにしておく必要がある
- それによるPCの劣化・故障
- 停電リスク
- ネット回線の途切れ
- 予期せぬソフトウェア更新
- 間違ってシャットダウン
またFX自動売買を利用する多くの方が「VPSを使用している」ことも頭に入れておいていただければと思います。

それでは!
こちらも非常に便利なスマホアプリなど解説していますのでぜひ参考にしていただければと思います。
◆スマホでVPS操作を操作ができる便利アプリの使い方
「RD client」の導入から設定・操作方法・使い方を徹底解説【スマホでVPS操作】
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