FX FX初心者入門

【FX】MAM・PAMMの意味や自動売買EAとの違い・メリットデメリットを解説

こんにちは!管理人のMASAです。

 

海外のFX証券会社を使用してトレードをしていると「MAM」「PAMM」と言った用語・サービスを目にすることがあると思います。

 

この記事では「MAM」「PAMM」のそれぞれの違いについて解説していきます。

 

「MAM」「PAMM」について理解を深めたい人はチェックしてみてください!

 

「MAM」「PAMM」とは?

「MAM」「PAMM」は、自分の資金をFX口座に入金し、他のトレーダーにFXの運用をしてもらうという運用手法のことを指します。

 

この運用手法のことを「マネージドアカウント」と呼びます。

イメージ図

通常「MAM」「PAMM」のサービスを利用するには、サービス元が指定する海外証券会社の口座を解説する必要があります。

 

口座を開設する際に「委任状(Limited Power of Attorney Formとよばれる契約書)」にサインをすることで、自身の口座と紐づきが成立し、トレーダーが行った発注指示が自身の口座にリンクすることになります。

 

「MAM」「PAMM」のイメージ図

  • 親アカウント→発注指示(トレーダー)
  • 子アカウント→発注を受ける(投資家)

 

画像では5人の子アカウントから合計100万円の資金が集まっていることが分かると思います。

 

親アカウント(トレーダー)はこの資金の範囲内で、発注指示を行うことが出来るということです。

 

例えば、画像のように親アカウントが1ロット(10万通貨)の発注を行った場合、子アカウントはその資金比率によって発注されるロット配分がそれぞれ変化してエントリーされていきます。

 

少しややこしいかもしれませんが、頭に入れておくことが大事です!

 

「MAM」「PAMM」の報酬の仕組み

報酬の仕組みは以下のようなイメージです。

 

例えば子口座である5人から合計1000万円ずつ集めて、親口座に運用を任せ100万円の利益が出た場合。

投資金
100万円の利益が出たときの配分
手数料が10%の場合の取り分
Aさん
10万円
1万円
1万円-(1万円×10%)=9千円
Bさん
50万円
5万円
5万円-(5万円×10%)=4.5万円
Cさん
100万円
10万円
10万円-(10万円×10%)=9万円
Dさん
340万円
34万円
34万円-(34万円×10%)=30.6万円
Eさん
500万円
50万円
50万円-(50万円×10%)=45万円

 

※『手数料(トレーダーの報酬)』は通常「利益から数十%」となることが多いです。今回は計算しやすいように10%と設定しています。

 

利益が出なかった場合は手数料はどうなるの?

通常「MAM」などのサービスは『High Water Mark(ハイウォーター・マーク)』を採用しています。

 

ハイウォーター・マーク方式とは、簡単に説明すると「利益が出た場合のみ報酬を貰います」という成功報酬型の方式を指します。

 

成功報酬型ですので運用によって利益が出たときのみ『手数料(トレーダーの報酬)』を支払うことになります!

 

もしその月に利益が出なかった場合は、手数料は引かれることはありません!

 

投資家・運用者ともにとても公平な報酬体系と言えますね。

 

負けていようが勝っていようが手数料を取られる投資信託に比べると雲泥の差ですね!別名「パフォーマンス・フィー(Performance Fee)」とも呼ぶよ~

 

High Water Mark(ハイウォーター・マーク)の手数料報酬の例

『High Water Mark(ハイウォーター・マーク)』での『手数料(トレーダーの報酬)』が10%の場合のシュミレーション(想定)です。

損益 支払う手数料
先月 -10万円 0
今月 +20万円 1万円

 

先月は利益が出ていませんので、支払う手数料は「0円」となります!

 

今月は20万円の利益がでましたが、先月の10万円の損失を差し引いた利益10万円に対して10%の『手数料(トレーダーの報酬)』が発生します。

 

今月の利益 20万円 - 先月の損失10万円 = 利益10万円

利益10万円 × 手数料10% = 支払う手数料1万円

 

※ただし上記はあくまでも一例でありイメージです。設定基準や計算方法もサービスによってブレがある場合があります。

 

資金を持ち逃げされないの?

自身の口座と紐づきが行われるので「資金を持ち逃げされるのではないか?」というリスクを懸念される方がいますが、そういった恐れは一切ありません。

 

自身の口座と紐づいたとしても、サービスの運用元が資金を勝手に引き出したり・操作したりすることはできません。

 

あくまで自身の口座と紐づきが行われるだけなのです。

 

次は「MAM」「PAMM」それぞれの特徴を解説していきます!

 

「MAM」の特徴

「MAM」は、『Multi Account Manager』の略語です。

 

「MAM」の主な特徴は以下のとおりです。

「MAM」の特徴

  • エントリーから決済のタイミングまで全て運用トレーダーに一任。
  • 損失や利益はもちろんポジションやトレード状況を随時確認することができる。

 

「MAM」の場合、エントリーから決済のタイミング・損切りまで全ての運用をトレーダーに一任します。

 

ですので顧客は一切、運用トレーダーのトレードに関与することなどが出来ません。

 

顧客は、MT4にてトレード状況やポジション状況を確認したり、損失や利益がいくらなのかを随時確認することが出来ます。

 

「MAM」は、顧客が「トレーダーがどんな取引をしたのか?」をすべて見ることができるので、透明性が高いサービスとも呼べるでしょう!

 

「PAMM」の特徴

「PAMM」は、『Percentage Allocation Management Module』の略語です。

 

「PAMM」の主な特徴は以下のとおりです。

「PAMM」の特徴

  • エントリーから決済のタイミングまで全て運用トレーダーに一任。
  • 損失や利益は知ることができるが、保有ポジションやトレード状況は確認することができない。

 

「PAMM」の場合も「MAM」と同じく、エントリーから決済のタイミング・損切りまで全ての運用をトレーダーに一任します。

 

ですので顧客は一切、運用トレーダーのトレードに関与することなどが出来ません。

 

ここまでは「MAM」と同じですが、「PAMM」の場合はトレード状況やポジション状況を確認することが出来ません。

 

損失や利益こそ確認することは出来ますが、「トレーダーがどんな取引をしたのか?」など取引履歴を確認することが出来ないので、少し透明性が低いサービスと言えるでしょう。

 

「MAM」ではなく「PAMM」を採用している理由は「取引方法を知られたくない」「ロジックをバラしたくない」などであることがほとんどです。

 

「PAMM」の場合は、その性質上、資金が溶けた場合にトラブルになりやすいですので、よっぽど信頼のおけるサービスやトレーダーである場合にのみ利用するのが良いでしょう。

 

「LAMM」の特徴

実は「MAM」「PAMM」の他にも「LAMM」というサービスもあります。

 

「LAMM」は、『Lot Allocation Management Module』の略語です。

 

「LAMM」の主な特徴は以下のとおりです。

LAMM」の特徴

  • 損失や利益はもちろんポジションやトレード状況を随時確認することができる。
  • 利用者自身が任意のタイミングでポジションの決済を行える。

 

「LAMM」の場合は、「利用者自身が任意のタイミングでポジションの決済を行える」という前者達とは大きな違いがあります。

 

投資家、自らのMT4口座でいつでも決済ができるため自由にポジション調整ができ、出金することができるのです。

 

ただし一般的にメジャーなのが「MAM」「PAMM」形式であり、「LAMM」のサービスは現時点ではあまり提供されていません。

 

FX自動売買EAとの違い

  • 自動売買EA・・・システムを起動させるのにVPSが必要。システムが自動で取引。「損切り判断」などそれなりに自身で管理する必要がある。システムにもよるが最低証拠金は5~10万円あれば始めることができる。
  • 「MAM」「PAMM」・・・VPSは不要。運用は全ておまかせ。「損切り判断」なども必要なし。やることは取引画面や利益を確認することくらい。サービスによるが最低証拠金は20~40万円ほど必要なことが多い。

 

VPSは必須ではないですが個人的には必要だと考えます。VPSの詳細については下記記事を御覧ください。

FXで使用する『VPS』とは何?そのメリットを分かりやすく解説!

続きを見る

 

自動売買EAとは主にこんな違いがあります。

 

自動売買EAは、「MAM」「PAMM」に比べると証拠金が少なくて済んだり、ある程度自分の判断の元、管理できるというメリットがあります。

 

逆を言えば、自分である程度自分で判断・管理する必要が出てきます。またシステムを起動させるのにVPSも必要になってくるというデメリットもあります。

 

「MAM」「PAMM」は、資金さえ入れてしまえば、あとの運用は全てトレーダーにおまかせなので、時間がない方・知識がない方でも非常に楽であるというメリットがあります。

 

逆を言えば、取引に関与できない、利益が出た場合トレーダーに支払う手数料がそれなりに必要になるというデメリットもあります。

 

どちらにもメリット・デメリットがありますが「低資金で始めたい」「自分である程度管理したい」という方は自動売買向き

 

「時間ない」「初心者でなにも分からない」「できれば何もしたくない」という方は「MAM」「PAMM」向きと言えるかもれません。

 

「MAM」「PAMM」のメリット・デメリット

ここからは「MAM」「PAMM」のメリット・デメリットをもう少し詳しく見ていきます!

メリット

トレーダーが運用を全て管理してくれるので投資家は資金さえ預けておけば損益を確認する以外は何もする必要がない。

トレーダーが運用するので、投資家の実力(初心者・中級者・上級者など)に関係なく、投資家は皆等しい成果が出る。

 

主なメリットは上記のような感じです。

 

「MAM」「PAMM」のメリットはとにかく『楽』ということです。

 

トレーダーがエントリーから利確・損切りまで全てを行ってくれるので、投資家は証拠金を投資するだけであとは放置することができます。

 

また投資家の実力に関係なくサービスを利用している人はみな等しく結果が出るのも大きなメリットと言えるでしょう。

 

デメリット

投資家はトレードに手を出せないので、結果を見守ることしか出来ない。

「PAMM」の場合、投資家は取引履歴や取引中のポジションを見ることが出来ないので、トラブルになりやすい。

 

主なデメリットは上記のような感じです。

 

「MAM」「PAMM」のデメリットは、投資家はそのトレード内容には一切手を出すことが出来ず、トレーダーが運用する結果を見守ることしか出来ないところです。

 

「なんでここで損切り入れないんだろう?」「なんでここでポジションを取るんだろう?」「もうそろそろ利確して良いのでは?」などなど自分の意にそぐわないトレードが行われたとしても、トレード内容に手を出すことが出来ないのでヤキモキする場面も出てきます。

 

また「PAMM」の場合は、取引内容がどうしてもブラックボックス化(中身がわからない)します。

 

投資家は損益結果しか見ることが出来ないので、結果が悪いと不信感を抱く方も結構でてきてしまうのがデメリットと呼べるでしょう。

 

どんなモノ・サービスにも必ずメリット・デメリットは存在します。メリットだけ存在するモノなどはまずありません。

 

「MAM」「PAMM」を利用する前に確認しておくべきこと

「MAM」「PAMM」の利用を考えている場合、下記の点をしっかりと確認しておきましょう。

 

トレーダーのトレードスタイルの確認

ココに注意

  • スキャルピングなのか?ナンピンなのか?
  • 攻撃重視なのか守備重視なのか?
  • 完全裁量なのかそれとも半自動売買半裁量なのか?
  • 積極的にトレードを行っていくのか?それとも損小利大であまりポジションを持たないのか?

 

サービスを運用するトレーダーの運用スタイルはしっかりと確認しておきましょう。

 

個人的にはナンピンだけ行うというトレードスタイルは、結構痛い目みることが多いかなと言う印象です!

 

出金するタイミング

出金条件や出金するタイミングもしっかりと確認するようにしましょう。

 

「MAM」「PAMM」などは、ポジションを保持していないタイミングしか出金できないなど、サービスによって色々と出金する条件が変わってきます。

 

また「ロックアップ期間」という、特定の期間だけ資金を出金できないようにし、期間終了後に出金できるというルールを設けているサービスもあります

 

ロックアップ期間・・・開始から一定期間は出金できない期間のことを指す

 

運用する前に確認しておきましょう。

 

証券会社

「MAM」「PAMM」などは証券会社も非常に重要な要素です。

ココに注意

  • 聞いたことがない無名な証券会社
  • 過去にトラブルがあった証券会社
  • ちゃんとした金融ライセンスを保持していない

使用する証券会社が「無名」だったり「過去にトラブルがあった証券会社」だったり「ちゃんとした金融ライセンスを保持していない」などの場合、最悪、資金が出金できないなど重大なトラブルに繋がってしまいます。

 

ですので、事前に「MAM」「PAMM」のサービスがどこの証券会社を使用するのかを把握しておきましょう。

 

証券会社を検索してみて「全然情報がないマイナーな証券会社」「トラブルが報告されている証券会社」の場合は、使用を控えることをオススメします。

 

どうしても使用するという場合は、自己責任のもと使用するようにしてください!

 

オススメの証券会社:Tradeview(トレードビュー)

「MAM」「PAMM」の場合、個人的にオススメなのは「Tradeview(トレードビュー)」という証券会社です。

 

『Trade View(トレードビュー)』は、取得するのがかなり難しい「ケイマン諸島のCIMAライセンス」を所持しており、証券会社としては非常に信頼性・安全性が高いことで有名です。

 

また『TradeView(トレードビュー)』は※A-book(NDD方式=ノーディーリングデスク)を採用しています。

※FX業者は「A-book」と「B-book」の2種類に分けられます。詳しくは下記記事にて解説しておりますので参考にしてください。

「A-book」・「B-book」とは?その特徴やメリットでデメリットを解説します。

続きを見る

 

B-book業者は、海外FX証券会社の大半が採用している方式なのですが、これは「トレーダーが負ければ証券会社が稼げる仕組み」です。

 

つまりB-book業者を採用しているMAMなどは「証券会社とサービス運営業者が手を組みユーザの資金をわざと溶かすようなトレードを行い、その溶けた資金を報酬として受け取る」などといった不正を行う可能性があるのです。

 

一方、『TradeView(トレードビュー)』ではハイウォーターマーク方式を採用しているため、利益を出さなければ一切報酬が発生しません。

 

B-book業者の様に不正行為を行うことはできず、トレードの手数料にて利益を出す優良な証券会社となります。

 

出金拒否や約定拒否などの心配はまずないので安心して使用することができる海外FX証券会社の1つです。

 

「MAM」「PAMM」を選ぶ場合は、ちゃんとした証券会社を選択するようにしましょう!

 

最後に

今回は「MAM」「PAMM」(補足で「LAMM」)について解説しました!

 

それぞれ違いをまとめておくと以下のようになります。

それぞれの違い

  • 「MAM」は損失や利益はもちろんポジションやトレード状況を随時確認することができる。
  • 「PAMM」損失や利益は知ることができるが、保有ポジションやトレード状況は確認することができない。
  • 「LAMM」利用者自身が任意のタイミングでポジションの決済を行える。

忙しくてFXになかなか手を出せない場合の選択肢として「MAM」「PAMM」の利用は考えても良いと思いますし、ポートフォリオの一環として組み込んでいくことも考えていって良いなと思います。

 

ただし・・・詐欺のようなサービス、証券会社と共謀して資金をわざと溶かす悪質なサービスもありますので、そうならないためにも見極める力を付けていきましょう。

 

特に良くわからない・評判の悪い証券会社を使用しているサービスに気をつけましょう!

 

良い「MAM」「PAMM」のサービスに出会うことができたら、それは最高のパートナーとなり得ます。

 

是非自分にあった「MAM」「PAMM」を探してみてください!

 

それでは!

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記事を最後までご覧いただきありがとうございました。

今後も価値ある情報を提供していきますので楽しみにしていてくださいね!

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