こんにちは。MASAです。
今回は「シンデレラビヨンドEA(CinderellaBeyondEA)」に続いて、新たに出てきたMAMシステムである『アラジンシステム』についてレビューしていきたいと思います。
『アラジンシステム』って何?
『アラジンシステム』概要
想定月利 | 10~20% |
通貨ペア | EUR/USD(ユロドル)その他状況に応じ対応 |
証券会社 | CXC |
レバレッジ | 500倍(証拠金の大きさによる制限はなし) |
参加費 | 無料(証拠金として最低20万円必要) |
『アラジンシステム』は、MAM取引ですね。
MAM取引というのは、簡単に説明すると「主となるトレーダーが取引を行って、それが顧客の口座にも反映される」という形態のことです。
(イメージ図)
MAMの利用者(顧客)は、取引に関与することができませんので、ユーザーが行うのは「指定された証券会社の口座開設」と「日々のトレードのチェック」だけです。
あとは「トレード」「損切り判断」などは全て主となるトレーダーが行います。(その取引が自動でMAMの利用者(顧客)にも反映されます)
MAM取引はFX自動売買と同じで自動で取引してくれるので近年非常に人気の高い取引形態となっています。
FX自動売買とMAM取引の主な違い
- 自動売買・・・VPSが必要。システムが自動で取引。「損切り判断」などそれなりに自身で管理する必要あり。
- MAM・・・VPSが不要。運用は全ておまかせ。「損切り判断」なども必要なし。やることは口座開設を行って取引画面を眺めるくらい。
『アラジンシステム』の特徴
『利益と安定性を追求したシステム』
『アラジンシステム』の特徴は、『利益と安定性を追求したシステム』という部分になるそうです。
- 通貨ごとに異なるロジックを採用。日々変わる相場に合わせ、複合的なロジックで利益を積み上げ。
- 「半裁量」「半自動システム」で自動と裁量のいいとこ取りをしている。
- 月利10-20%を狙う攻撃力と守備力を重視したバランス重視の投資システム
- 複利運用を推奨

参加費用は無料だけど取引手数料が必要
『アラジンシステム』は、参加は無料となりますが、取引手数料として利益から手数料の30%が必要となります。
この手数料は3ヵ月に1度、証券会社の口座から自動的に引かれることになります。
ただし3ヶ月トータルでマイナスになった場合、手数料は発生しないとのことでした。
大多数のMAMサービス同じような制度を採用していますので特に言及することはないのですが、出た利益全てが手元に入るわけではなく30%引かれるというのは覚えておきましょう。
『アラジンシステム』の実績
『アラジンシステム』の実績としては下記の通りとなっています
メモ
- 2021年3月 月利18.8%(188,019円)
- 2021年4月 月利20.0%(200,060円)
- 2021年5月 月利16.5%(165,474円)
- 2021年6月 月利26.8%(268,211円)
- 2021年7月 月利18.5%(185,217円)

記載されている数字だけみると、非常に優秀な成績と言えますが「含み損をどれだけ抱えたのか」「最大ドローダウンはどれだけなのか」不透明ですので、実際に稼働してみないと本当の実力は分からないかと思います。
例えば100万円の証拠金で20万円の利益(月利20%)を達成したとしても、「含み損」は20万円以上抱えている場合もありますので、これだけみて「良い」「悪い」の評価はできないです。
『アラジンシステム』を紹介されているサイトには
- 「コロナショックの中でも、しっかりと利益を積み上げている優秀なシステム」
- 「完全自動で資金が増えていくのは、見ていて気持ちがいい」
と記載されていましたが、コロナショックで非常に厳しかった時期に本当にこれだけの数値を出しているのか個人的には少し疑問ではありますね。
それだけ厳しい時期でしたので。

『アラジンシステム』の気になる点①
今回『アラジンシステム』でまず気になった点は「証券会社」になりますね。
『アラジンシステム』はCXC Marketと呼ばれる海外証券会社を採用しています。
後述しますが、MAM取引において証券会社は非常に重要なファクターの1つです。
自分のお金を預ける場所ですので「信頼できる証券会社であること」が非常に大切になってきます。

CXC Markeという証券会社は私自身もあまり聞いたことがなかったので、調べてみることにしました。
CXC Marketの基本情報
CXC Marketの情報
サーバー | 東京 |
最小ロット数 | 0.01lot |
CFD取引 | 可能 |
ロスカット | 50% |
追加証拠金 | 0(ゼロカットシステム採用) |
スキャルピング取引 | 不可 |
日本語対応 | 一部のみ対応 |

CXC Marketのメリット
CXC Marketのメリットは主に下記の点です。
CXC Marketのメリット
- 口座開設ボーナスがある
- 初回入金ボーナスがある
- 期間中なら何度でも獲得できる入金ボーナスがある
- 自動売買ツールが付与される
- 口座開設回数の制限がない
- 総長やNYクローズ時のスプレッドが狭い

ただし良くない点(デメリット)が現時点では多すぎるかなと思います。
CXC Marketのデメリット
信託保全がない
信託保全というのは、FX業者が万が一「破綻した場合」に、顧客に「口座資金が返還される保証」のことを指します。
CXC Marketsの利用規約を確認したところ「信託保全」に関する記述というのはありませんでした。
ですので、CXC Marketsが破綻してしまった場合、口座に預けていた資金が返還される保証がない可能性があるということになります。(信頼性が高い証券会社は「信託保全」に関する記述がしっかりと記載されています)
現時点では日本語サポートが不十分&対応が遅い
CXC Marketsは、日本語サポートは一部のみ対応となっています。
日本語サポートの体制はあるのですが、まだまだ十分に日本語サポートの体制が整っていないようですね。

現時点では、サポートに問い合わせても対応が遅いというデメリットがありますので、注意してください。
そもそも情報がほとんどない
CXC Marketsは、2020年に日本に進出してきました。
そのため他の老舗証券会社とは違い、情報がほとんどない状態となっています。
分からないことはサポートに直接問い合わせる必要があるので、その点も頭に入れておく必要があるでしょう。
金融ライセンスなし
CXC Markets会社情報
運営会社 | CXC Markets Limited |
設立 | 2015 |
登録住所 | 不明 |
金融ライセンス | SVG FSA:セントビンセント・グレナディーン金融庁 (登録番号:20877) |
CXC Marketsは2020年に日本に進出してきたのですが、知名度としては非常に低いです。

情報自体がほぼほぼ無い状態であり、会社自体の正確な所在地も不明となっています。
利用規約には「裁判になった場合、英領バージン諸島の裁判所を使用します。」との記載があります。
17.法律および管轄区域の管理
本契約は、英領バージン諸島の法律の条件に服するものです。
クライアントは無条件に:英領バージン諸島の裁判所がこの契約を管轄し、この契約の法的手続きを決定できることに同意する。英領バージン諸島の管轄に従うことに同意する。
(出典:Customer Agreement)
記載されている英領バージン諸島は、南米カリブ海に存在する国ですね。
金融ライセンスはSVG FSA:セントビンセント・グレナディーン金融庁(登録番号:20877 IBC2017)となります。
セントビンセント・グレナディーンというのは、同じくカリブ海に属する国で、租税回避国として有名なんですよね。
租税回避国として使用されているだけで、ペーパーカンパニーである可能性が非常に高く、オフィス自体はどこか別の国にあると思われます。
また気になるのは利用規約に下記のように記述されていることです。
CXC Marketsは、I-Securities companyを代表して、CXC Markets Limitedとこのドキュメントを実行する当事者との間で契約を締結します。よくお読みください。
(出典:Customer Agreement)

8.個人情報
クライアントは、会社および他のIFCMグループ会社がクライアントに関するあらゆる種類の保存情報を(コンピューターまたはその他の方法で)保持および操作できること、およびこの情報を使用してアカウントを制御してあらゆる種類の情報を提供できることを理解し、同意しますクライアントのサービス、クライアントのアカウントの制御と分析、クレジットの制限の評価、統計およびその他の分析の実行。
クライアントは、会社の目標を達成する必要がある場合、会社がIFCMグループに含まれる他の会社にこの情報を公開する場合があることに同意します。
(出典:Customer Agreement)
こちらの利用規約では「CXC Marketsが取得したトレーダーの個人情報はIFCMグループが自由に閲覧できる」と記載されています。
IFCMグループというのは、名前が似ているので「IFC Markets(老舗の海外FX業者)」のことかと思いましたが、IFC Marketsサポートの回答では「一切無関係」であるとのことでした。
総評すると、CXC Marketsは現時点では非常に不透明な部分が多い証券会社と言えるでしょう。
世界最大級のFX掲示板「FOREX PEACE ARMY」で調べてみよう。
海外FX業者を使用する場合は、世界最大級のFX掲示板である「FOREX PEACE ARMY」にて検索して証券会社の評価を確認しておくことが非常に大切です。
英語なので少し難しく感じるかもしれませんが、評価(星5段階評価)は英語がわからなくても比較的簡単に調べられます。
「FOREX PEACE ARMY」では、星の数で評価の良し悪しを判断する基準ですが、口コミサイトの特性上、どうしてもマイナスな口コミや言いがかりに近いような不平不満や的はずれな批判も多くなる傾向にあるので、星3つ以上あれば十分優秀なFX業者だと言えると言われています。
例えば海外FX業者であれば一番有名といっても過言ではない「XM」の場合は下記のような評価になっています。
星の数は「3.062」で、星3つ以上の評価を得ていますので優良な業者と呼べる評価を得ているのが分かります。
ちなみ下記画像のように、「SCAM(詐欺・悪徳商法)」という表示がされたら「悪質な業者として認定されている」という意味ですので、この表示が出た場合は絶対に使用しないようにしましょう。

証券会社「CXCMarkets」を世界最大級のFX掲示板で調べてみた。
それでは今回、アラジンMAMが使用している証券会社「CXCMarkets」をこちらの「FOREX PEACE ARMY」にて調べていきたいと思います。
CXCと打ち込んで検索してみると・・・
「broker name not found.Try modifying your serch(ブローカー名が見つかりません。検索を変更してみてください)」と表示されるだけで、評価・口コミともに出てきません。

ちなみにMAM取引にてよく使用され、非常に評価の高い業者である「Tradeview(トレードビュー)」の評価は下記のようになります。
現時点で「4.115」という評価ですので非常に高い数値ですね。
MAM取引では証券会社が非常に重要
FX自動売買の場合も、MAM取引でも、使用する証券会社が非常に重要です。
通常、FX業者は「A-book業者」と「B-book業者」の2種類に分けられます。

「B-book」というのは「トレーダーが負ければ証券会社が稼げる仕組み」となっています。
つまりB-book業者を採用しているMAMなどは「証券会社とサービス運営業者が手を組みユーザの資金をわざと溶かすようなトレードを行い」その溶けた資金を報酬として受け取る業者が多いといった不正を行うことがほとんどです。

ですのでMAM取引で「B-book業者」を使用している場合は、わざと溶かされるということが結構あります。
過去にも、当初は順調だったにも関わらず、急に「異常なロット」で取引を行い飛んでしまったという事例があります。
今回の「CXCMarkets」はそもそも情報量が非常に少ないため、「A-book業者」「B-book業者」どちらなのかは分かりません。
「A-book業者」だと記述しているサイトもありましたが、「A-book業者」と見せかけて実は「B-book業者」ということも実はあるので注意が必要ですね。
過去の事例から見ても「B-book業者」を使用しているMAM取引というのは正直オススメしません。

CXC Markets出金拒否の事例
出金拒否ケース①
CXCMarketsが実際に出金拒否したという事例がありましたので紹介しておきます。

Tradeview(トレードビュー)出金拒否に至った経緯
8/25…入金 5万
9/ 1…出金 7万余 → 出金できた
9/16…入金 110万
9/21…出金 249万 → 出金できない(拒否される)11/11…出金 254万 → 出金できない(拒否される)
↓
11/15…現在に至る(当記事の公開日) → 現在も1円も出金できてない。元金すら。(参照元:https://umetch.com/cxc-markets-refusal-to-withdraw-3/)
サポートに連絡しても回答はまったくなく、質問のみ増えていく状態で無視されている状態ということです。
また出金申請したにもかかわらず5連続で拒否されている状態となっているそうです。(出金申請の方のレスポンス(拒否)は早い)

出金拒否ケース②
cxc markets完全いかれてるわ。
口座凍結されてるし全然質問返してこんし4ロットを分けて1ロットを4回の取引が規約違反てなんでもありやろ笑
しかも何百万の利益やったらいいけどたったの60万円で出金拒否はほんまにびっくりやわ。— こに@学生トレーダー (@koni_fx)
CXCはどんなノルマがあるんですか…? ノルマの事知らなくてちょっと利益が出たので出金しようよしてるんですが 5日くらい手続き中のまんまで(汗)
— haruー (@haru23394776)
CXCはですね… 確認作業が手作業らしくて…めちゃ時間がかかります 私はたった一度の出金でharuさんと同じような目にあいました それで嫌気がさして…もう二度とCXCは使いません 時間はかかりますがちゃんと出金されることでしょう 急ぎでそのお金を使いたいとかには絶望的
— たかたかー (@fx100109)
【注意喚起】海外FX取引所のCXC Marketsでは、様々なトラブルが発生しており解決してません。出金拒否、ボーナス関連、様々な規約の突然の変更、高額手数料を顧客に突然に負担させる等。新規口座開設希望の方や入金予定の方は私のツイートをご確認ください。
— @@@ー@BURITERI777
やはりCXC Marketsではさまざまなタイプのトラブルが発生していて、出金遅延が7件・出金拒否が7件調べただけでもありましたね。
出金遅延については確認作業に人手が足りておらず日数がかかってしまっていると考えられます。
出金拒否については、詳しい原因は分かりません。

MAM取引でオススメの証券会社は「Tradeview(トレードビュー)」
MAM取引で証券会社を判断する場合、下記が大切な要素となります。
- 「A-book業者」であること
- 比較的取得が厳しいライセンスを取得していること
- 過去(実績)を見て信頼できるかどうか?
その観点からみると「Tradeview(トレードビュー)」が一番信頼性が高いといえます。
※ちなみに海外証券会社で有名な「XM」はMAM取引は取り扱っていません。
「Tradeview(トレードビュー)」は、2004年設立の海外FX証券会社で、立ち位置としては中堅ブローカーに属しています。
そして「A-book方式」を採用している「A-book業者」となります。
また「ケイマン諸島のCIMAライセンス」という取得するのが難しいライセンスを所持しており、過去に一度も出金トラブルなどの問題行動を起こしたことがありません。
また「顧客の資産に35000ドル(約3,500,000円)の信託保全」が取り組まれているので、仮に倒産する事態に陥っても預けていた資金が戻ってくる見込みがきちんと担保されています。

MAM取引で使用する証券会社としては「Tradeview(トレードビュー)」が一番信頼できる証券会社と呼べます。
ですので、MAM取引を利用する場合は、できれば「Tradeview(トレードビュー)」を証券会社に指定しているサービスを選びましょう!
『アラジンシステム』の気になる点②
『アラジンシステム』でもう一点気になるのが、トレードを行うトレーダーです。
MAM取引においてトレードを行うのはトレーダーになりますので、トレーダー情報は非常に重要な判断基準となります。
アラジンシステムは「半分が裁量」「半分がFX自動売買システム」での運用になるとのことですが、裁量や自動売買の管理を行うトレーダーの詳細・実績などは一切公表されていません。
重要な資金を「誰が」「どんな実績で」「どの様に」運用していくのかが全く見えてこないので非常にネックな点になってくるかなと思います。

アラジンシステムまとめ
というで今回は『アラジンシステム』をレビューしました。
まだサービスが開始されたばかりですので特徴と証券会社のレビューが中心となりましたが、世界最大級のFX掲示板である「FOREX PEACE ARMY」にて評価・口コミともに出てこない・無名に等しいCXC Marketsを証券会社として使用している点がやはり気になりますね。
たとえCXC Marketsが「A-book」だったとしても、不安要素・不確定要素が現時点では多すぎるかなと思います。

証券会社は自身の重要なお金を預ける場所で「どこでも同じでしょ」という軽い気持ちで利用するとトラブルにあったときに痛い目を見てしまうので注意していただければと思います。
またトレーダー情報が一切記載されていないので、重要な資金を「誰が」「どんな実績で」「どの様に」運用していくのかが見えてこない点も非常に不安な点かなと思います。

システムに関してはまだサービスが開始された段階ですので、実績などはこれからですね。
安定型トレードと記載されていますので、果たして安全なのか、本当の実績確認が非常に楽しみです。
コロナ相場でも安定して20%以上の利益を出したのか?ドローダウンはどれだけなのか?

それでは。