こんにちは。MASAです。
今回は、FX自動売買EAで界隈では有名なシステム『シンデレラビヨンド』についてレビューしていきたいと思います。
『シンデレラビヨンド』って何?
『シンデレラビヨンド』概要
シンデレラビヨンドは、無料で手に入れることができるFX自動売買となります。
2018年に「Cinderella(シンデレラ)」という名で提供を開始し、
- 期間→3ヶ月間
- 利益→450%
というモンスター級の成果を出したというツールをアップデートしたものが今回のシンデレラビヨンドです。

『シンデレラビヨンド』の特徴
価格
シンデレラビヨンドは、現在「無料」で手に入れることができます。
通常販売価格が80万円となっていますが、これはセールス手法のテクニックの1つで、お得感を醸し出す「アンカリング」という手法になるかと思います。
アンカリングの例
期間限定セール開催中!「通常価格:1万円」→「セール価格:今だけ5000円!(通常価格より50%オフ)」
「アンカリング」は、「限定性」「お得」といった人間の心理に基づいた有効なセールス手法ですのでお店のチラシやポップなどでもよく見かけると思います。

仕掛けられる側にとっては「アンカリング手法に釣られて買ってしまった」ということもあるので知識としてきちんと持っておくと良いです。
※「アンカリング」は人間の心理に基づいた手法ですので「悪い手法」という意味では全くありません。むしろ世界中で使われている効果的な手法です。
ロジック
ロジックは『順張りトレンドフォロー型』のスキャルピングです。
また『自動損切り機能』も搭載されています。
自動損切り機能・・・エントリー後相場が逆に動いた場合、損失を防ぐために自動で決済を行ってくれる機能のこと。
推奨通貨
推奨通貨は「EUR/USD」です。
現時点では1通貨のみ対応ということになります。
対資金ロット比
対資金ロット比は「10万円:0.05lot」です。
証券会社
証券会社は「CFX」です。
海外の証券会社となります。
『シンデレラビヨンド』各種データー
バックテスト
『シンデレラビヨンド』のバックテストデーター(「EUR/USD」)は下記の通りとなります。
期間としては2011年~2021年の10年間となっています。
証拠金を100万円入れていた場合、最大ドローダウンが300万円ほどになりますので、長い期間運用させるのであれば200万円ほどの追金が必要であり、稼働を始めた時期によっては耐えきることは少し難しいのかなというのが印象です。
フォワードテスト
『シンデレラビヨンド』のフォワードテストデータは下記の通りとなります。
(引用元:https://wave-management.net/cinderellaBeyond/)
公開されているデータは2018年のものですが、ロット数が非常に高い印象ですね。

シンデレラビヨンドは、対資金ロット比が「10万円→0.05lot」となっていますので、単純に1000万円の資金で運用している計算になります。
画像のような利益は、証拠金1000万円で運用していた場合ですのできちんと理解しておいたほうが良いですね。
仮に100万円で運用していた場合、かなりのハイレバレッジで取引しているということになりますので非常にリスクが高いです。

『シンデレラビヨンド』気になった点
『シンデレラビヨンド』データの信頼性
バックテスト・フォワードテストについて気になる点は前述したので省きます。
証券会社が「CFX」
シンデレラビヨンドの証券会社は「CFX」ですが、こちらはあまり聞いたことがない海外証券会社です。
ちゃんとした金融ライセンスを取得しているのかも不明ですし、出金拒否があったというTwitter情報もありますので、注意する必要はあるかなと思います。
問題行動を起こした主な海外証券会社はこちらにまとめていますので興味がある方はぜひ一度御覧ください。
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【詐欺・暴動】評判がすこぶる悪いFX海外業者をまとめてみた!
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バージョンアップの内容
シンデレラビヨンドは、公式で「バージョンアップして降臨」と記載されていますが、その詳細は不明となっています。
どのようにバージョンアップされたのか分からないので、評価のしようがありません。
何をどのようにどのようにバージョンアップしたのかきちんとした説明がほしいところかと思います。
『シンデレラビヨンド』の評判
以前、CinderellaというFX自動売買EAについて検証はしていましたが本気のLotsでは入れられないですね(苦笑)
EUR/USDだけ回した場合の話です。
2019年8月26日に大きなドローダウンがありました。
その際に、400pipsぐらいは吹っ飛ばしています。
ここから最低でもこの損失を巻き返してくれればそこまで問題はないだろうとは思いましたが、
2019年9月11日に去年末クラスのドローダウンを食らいましたね。
はい、-900pips (チーン...)
13ポジションとっていたのがすべて飛びました。
ユーロの指標で大きく動いたところでストップロスに刺さったわけでさうが、あまりにも急激に動いたので刺さった瞬間切れず、一部は70pips以上の損切になっています。
(引用元:https://fx-ea-investor.info/archives/1296)
私は11月12日にCinderellaというFXのEAを65万円で購入し、11月12日より100万円にて運用を開始しました。
そして…運用開始当日である11月12日に45万円の損失を出しました…
管理部はCinderellaの勝率なんて関係なく儲かる仕組みのため損失を出しても痛くない、管理部が公開している運用履歴は意図的に資金を入金し損失を隠している
という状況で、これはまさに詐欺なのではないでしょうか…
そう…これがCinderellaの真実です…ぜひ、どうか、このコメントが一人でも多くの方に届くよう、貴方様のブログにて掲載頂ければ幸いです。
(引用元:https://breakingnews.is/review/2018/08/hatakedaikifx.php)
検索するとこのような良くない評判が若干目立っているかなと思います。
中には「詐欺」という言葉を使用されている発言もありましたが、自動売買というのは道具ですので、扱う人のレベルなどによって評価というのも当然変わってきます。
自動売買の使い方次第では損失を避けられる可能性もありますし、こういった発信をされている方も見えますので、「良い評判」も「悪い評判」も両方受け止めた上で判断していく必要があるかなと思います。
CinderellaというFXのEAは使い方次第では全然勝てると思う。
(https://fx-ea-investor.info/archives/43)
まとめ
ということでFX自動売買『シンデレラビヨンド』についてでした。
よくこの手の批評記事というのは、とにかく「荒を探して叩きまくる記事」というのが多いのですが、そもそもどんなに良いと言われる自動売買であっても、相場によっては損失を出しますし100%損失を出さない・回避するというのは不可能です。
どんなシステムであろうと「メリット・デメリット」は表裏一体で存在するので、デメリットの部分だけを切り取って叩きまくるというのは非常に良くない傾向にあるのかなと個人的には思います。
※ただし「弱者を狙った楽に・簡単に稼げる系のオファー」は論外です。
本当に詐欺行為をしていたのであれば叩かれるのは仕方がないとは思いますが、明確な証拠を列挙せずにやたらと叩きまくっている記事が多すぎる印象がありましたね。
デメリットというのは何事においてもありますので、そこだけにフォーカスするのではなく「良い評判」も「悪い評判」も冷静に判断していく必要があります。
それでは!