今回は「スマホMT4アプリのトレード履歴の見方と用語」を解説していきます。
MT4アプリの「トレード」タブを開くと、以下のような画面が表示されると思います。
- 残高
- クレジット
- 有効証拠金
- 証拠金
- 余剰証拠金
- 証拠金維持率
「トレード」タブでは、上記にプラスして現在保有しているポジションが表示されています。
今回はこれらの用語をそれぞれ説明していきます。
- 用語の意味がイマイチわからない
- どれを重視して見ればよいのか教えてほしい
そんな方にピッタリの記事となります。
それでは早速一つずつ解説していきます。
「MT4アプリをまだインストールしていない」「MT4アプリの使い方が分からない」という方はまず下記記事をお読みください。
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【2022年最新版】スマホ版MT4アプリのインストール方法と使い方!
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残高
残高は「現在のキャッシュ(お金)」を表します。
例えば100万円を最初に入金した場合は、100万円と表示されます。
運用して2万円プラスになれば、102万円と表示されます。
画像を例にすると現在「50000円のキャッシュ(お金)が入っている」ということになります。
表記は
日本円口座の場合は 「円」
ドル口座の場合は「ドル」
で表記されます。
クレジット
クレジットは、言い換えると「ボーナス」になります。
証券会社によって比率やルールは変わりますが、通常は入金額に対して一定の割合でボーナスが付与されます。
これにより「残高」と「クレジット」を合わせた金額分取引ができることになり、元本をより大きくして取引できるというメリットがあります。
画像を例にすると50000円の入金で12355円のクレジットが入っていることを示しています。
つまり実際に入金したのは50000円ですが、12355円のボーナスが付与されたので、62355円分取引に使用できるということです。
残高50000円+クレジット12355円=62355円
クレジットの2つの注意点
クレジットには2つの注意点があります。
クレジットは出金できない
証拠金を出金するとその割合に応じてクレジットも減少する
クレジット自体は出金して現金化することなどはできません。
あくまでFX取引時のみ使えるポイントとなりますので注意してください。
また証券会社によっては証拠金を出金してしまうと、その割合に応じてクレジットも減ってしまうということがありますのでこの点もしっかりと頭に入れておきましょう。
有効証拠金
有効証拠金は「今あるお金を全てまとめてどれくらい使えるのか?」ということを示した指標となります。
計算式は
「残高」+「クレジット」+「現在の含み損益」
で表します。
この画像の場合、残高50000円+クレジット12355円-含み損益574円=61769円となります。
前述した通り「今あるお金を全てまとめてどれくらい使えるのか?」ということを示した指標となりますので頭に入れておきましょう。
証拠金
証拠金は「今持っているポジションはいくらあれば購入できるのか?」ということを示した指標となります。
例えばこの画像では、合計で0.03ロット分のポジションを持っています。
(これから計算式を説明しますが覚える必要はありません。)
つまり
「0.03ロット=3000ドル」
のポジションを持っていることになります。
ポジションを買ったときの価格が105.091ですので、3000×105.091円=315273円となります。
この315273円というのは本来レバレッジが全くなければ、このポジションを持つのに必要な実際の金額を表しています。
つまりレバレッジが0円だった場合、現在のポジションを保有するのに315273円もの金額が実際は必要だということですね。
ただしFXには「レバレッジ」があるので実際に必要な金額はもっと少なくなります。
例えばこの画像で使用しているのはXMという海外証券会社なのですが、最大888倍のレバレッジをかけることができます。
なので先程の金額を888倍(証券会社によって倍率は違います)で割ってあげることで証拠金を求めることができます。
315273円÷レバレッジ888倍=約356円

計算式など少しややこしい話でこんがらがってしまっている方が多いと思いますが、前述したように覚える必要はありません。
「そういった数値を表しているんだな」と頭の片隅に入れておくだけで大丈夫です。
余剰証拠金
余剰証拠金は「取引に使える有効のお金から今持っているポジションの金額を差し引くとどれくらいの余剰があるのか?」ということを示した指標となります。
計算式は
「有効証拠金」-「証拠金」
で表します。
この画像の場合、有効証拠金61769円-証拠金356円=61413円となります。

証拠金維持率(%)
証拠金維持率は「現在の自分の資金から、購入するための金額を差し引いたときのパーセンテージを求めたもの」となります。
つまり口座の有効証拠金に対する必要証拠金の割合を示したものです。
計算式は
「有効証拠金」÷「証拠金」×「100」
で表します。

参考
例えばサイフに1万円が入っているときに100円のオレンジを買い物カゴに入れたとします。
すると1万円の資金に対して100円のオレンジは、あと99%くらい保有できるということになりますよね。
つまり自分の資金と、持っているオレンジのパーセンテージを計算して算出しているのが証拠金維持率ということです。

「強制ロスカット」は証拠金維持率によって決まる
「強制ロスカット」が発動する基準は、この証拠金維持率によって決まります。
例えばXMでは、証拠金維持率が50%を下回ると「マージンコール」が発動し、20%を下回ると「強制ロスカット」となります。
マージンコールとは・・・口座の資金額がポジションを保有し続けるために必要な最低金額を下回っていることを投資家に知らせる緊急時の対応のこと
強制ロスカットとは・・・FX会社のシステムによって、すべてのポジションが強制決済されてしまうこと。
証拠金維持率は「強制ロスカット」に関わる非常に重要な指標となりますので、常にチェックしておきましょう。
証拠金維持率の目安
証拠金維持率は、当然パーセンテージが高ければ高いほど余裕があるということを表します。
逆に低ければ低いほど、余裕がなく維持するのが難しいということになります。
ここに注意
証拠金維持率が1000%を割った場合・・・少し注意が必要。
証拠金維持率が500%を割った場合・・・追金(資金を追加投資すること)やポジション整理を行う目安。
1つの目安としてこの証拠金維持率が1000%を割ってくると少し注意が必要になってきます。
同じく500%を割ってきたら「強制ロスカット」を避けるために、追金(資金を追加投資すること)を行うか、ポジション整理(損切り)などをしていきましょう。

MT4アプリ「トレード」タブで覚えておくべき用語
- 残高
- クレジット
- 有効証拠金
- 証拠金
- 余剰証拠金
- 証拠金維持率
これらを順番に見てきましたが、少しむずかしかったり複雑に感じる部分もあったと思います。
ただし、もちろん全部を覚えるに越したことはないのですが、全てを覚えるという必要はありません。
よく見るのは下記の4項目です。
理解しておく用語
- 残高
- クレジット
- 有効証拠金
- 証拠金維持率
この辺をきちんと理解しておけば大丈夫です。
特に「証拠金維持率」というのは「強制ロスカット」に関わってくる重要な指標ですので、証拠金維持率は常にチェックし、「証拠金維持率の目安」もしっかりと覚えておくようにしましょう。
最後に
今回は「スマホMT4アプリのトレード履歴の見方と用語」を解説しました。
少し覚えることが多くて大変だと感じるかもしれません。
ただMT4アプリにおいて、この「トレード」欄は一番見たり触れたりする機会が多いので、やっていくうちに自然と理解できるように必ずなっていきます。
とにかく毎日チェックするという癖を付けておきましょう。
「MT4アプリをまだインストールしていない」「MT4アプリの使い方が分からない」という方は下記記事をお読みください。
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それでは。